
経営不振が続いているナクマット。ナクマットウガンダが税金不払いでウガンダ歳入庁により差し押さえに。
ケニヤンドリ―ムともいえるナクマットはケニヤを代表するスーパーマーケットの大手チェーン会社だ。

引用:https://www.galleria.co.ke/shopping_nakumatt.html
もともとケニア日本の地方都市ナクルでマットレスの販売から始まった同社(ナクルマットレスからきている)は日用雑貨の小売業を取り扱うようになり瞬く間に国内のみならず、タンザニア、ウガンダにも店舗を展開するようになる。
まさにドリーム。
実はまだまだ経営が健全だったころに、モシ(タンザニアの地方都市)にしかナクマットは存在しなかった。今ではダルエスサラームには3店舗も存在する。
初めてモシのナクマットを訪れたときは品物の多さに驚いたものだ。
モシはケニヤに近い都市なので、ケニヤから仕入れたのだろう。様々な電化製品、プラスチック製品などはダルエスサラームにはなかなか見れないクオリティーでバライエティ―に富んでいた。わざわざ自宅で使用する雑貨などをナクマットで購入してダルエスサラームまで持って帰ろうとする私をモシ在住のドライバーたちに笑われたほどだ。
質がいいのに、安い。
さすがケニヤの製品だと感心した。
タンザニアではいつになったらこのレベルのものが作れるのだろう、と。
それから数年たち、ダルエスサラームにも進出をしたがモシほどの品揃えはなく「あれ?」と思った。そして、モシでみたあの商品たちが購入できないのであれば、ダルエスサラームの他のスーパーとカリアコーとも変わりはないので、定期的に買い物をする場所リストから外してしまった。
さらに3年ほどたち、ナクマットの前は通るが買い物をしない時間が過ぎ、ナクマットは経営不振に陥ったと噂で聞くようになった。久しぶりに訪れたナクマットの棚には商品がほとんどなく、よく災害後のテレビのニュースで見る、買い占められたコンビニ状態になっていた。
経営不振の理由は様々あるだろうが、巷で噂をされているのは大きくなり過ぎたからが故の商品管理や人材管理の雑さだ。
要するに、商品が従業員に盗まれるなどの小売店を経営しているうえで、必ずあり得る小さな出来事が何年も積み重なったわけだ。
ケニヤンドリームの話をケニヤ在住の日本人から聞いて、ナクマットはとても好きになった企業だけに、とても残念な気持ちになったるのととも、この経営不振はもっと早い段階で気づき、危機感をもって改善をしようと取り組んだならば、防げたのではないかと悔しい気持ちも感じる。
ナクマットの方針としては、倒産だけを免れたいらしく、まずは国外に展開している店舗をどんどん手放し、ケニヤ国内に縮小することによって、どうにか生き延びようとしているらしい。
お隣ケニヤのお話しだが、タンザニアからも頑張ってほしい企業なので、ここを持ちこたえて初めてナクマットで感じたわくわくをもう一度味合わせてほしいな、と思う今日この頃である。
【記事元】
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。