アフリカ生まれアフリカ育ち、きみかの日本人に喝ッ!~アフリカで簡単に売れると思ったら大間違い!?~

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常日頃から、アフリカ生まれでアフリカ育ち、でも日本人というアイデンティティーにさいなまれて生きている私。自分の中にも経験にも実体験にも日常にもギャップしかない。

 

幼少期はこのギャップはみんな自然に持っているものだと思っていた。肌の色、国籍、宗教、などではなく、人間は常に内側にギャップを持っていると。

 

ある意味これは正しい。人間なんて誰しもなんらかの葛藤の中で生きている生き物だ。

 

が、小学校4年生ぐらいのときに、自分の肌の色がアフリカ人とは違うっていうことに初めて気づいたときは衝撃だった。

その時に、私が持っていたギャップの一部が自分の肌の色、国籍、などで決めつける周りの微妙な対応によって生まれているということにも気付いた。(何かと気づくのが遅い子供だった)

要するに「日本国籍」ということで、私を取り囲む環境は二つの異なる価値観を持った環境に分断されていたわけだ。

その異なる二つの環境は同じ場所に存在しながら、私がちょうど真ん中でマリオネットのように紐で踊らされている状態。それが私のギャップの正体だった。

 

幼少時代の自分の話をしてまで説明したいのは、日本とアフリカ間にある様々なギャップ

 

様々あるギャップの中でも商品・サービスの購買行動のギャップは自分の中の判断基準がブレブレになるくらい、日本人としての自分とアフリカ育ちの日本人(アフリカ人の感覚をもった)の自分とのギャップは大きい。

 

日本人としてあるサービス・商品に対価を支払う場合、相応のものがかえってくるのは当たり前だ。

なので、高いものはいいものだろう、と、そして安いものはそれなりの質だろうと、無意識に理解して商品を購入する。よほどのことがない限り、この感覚は裏切られない。

ただ、アフリカでその感覚で対価を支払うと裏切られる。相応のものがかえってこないのだ。

アフリカにきて仕事した経験のある日本人のほとんどはこの「裏切り」の気持ちを抱いた経験があるに違いない。

私も日本人なので、例外ではない。

 

それでは、アフリカ人(の感覚を持っているだろう日本人)として同じ商品・サービスの対価を支払う場合はどんな思考回路なのか。

最初から自分の支払った対価相応のものが手に入るとさらさら思っていない。

なので、自分が一番損しないであろう質の最安値のものを探そうとする

そして、自分が納得する質の最安値の商品を見つけるために時には調査料としてお金を払う

調査料を払いたくない場合その調査のために時間を割く。

ある程度納得するまで様々な商品を吟味する。めちゃくちゃ時間がかかる。

 

ショートカットをしたい場合は、信用している人が使用したものでおすすめされたものを買う。友人か家族かもしれないその人が、上記のプロセスでお金と時間をかけて吟味したであろうと予想するからだ。

それで一回購入するとよっぽどのことがない限り、別なものは買わないようにする。

何度も同じプロセスを繰り返すのが面倒くさいからだ。

 

自分の中にはこの二つの感覚があり、商品・サービスを購入する際にはかなり葛藤する。

 

ここまで私の中に存在する二つの異なる感覚の話だが、アフリカ人側の感覚はかなり正確なのではないか、と自負している。

 

このような購買思考を持っている市場に対して、「何もないから」「発展してないから」「足りていないから」っていう理由だけで、自社の製品を売り込もうとしてくる日系企業。

本当にそんなに甘くないよ。お金があっても誰も買わないよ。

知らない商品はめちゃくちゃ調査して買うか買わないかを判断してるよ。

だって、買ってダメだったら調査と時間とお金をかけてまた新しいのを買わないといけなくなるから。

 

さらに①安さ重視の中国・インド・東南アジア②それなりの質で市場を知り尽くしている欧米らの企業がこぞって「買わせよう!」「売ろう!」と息を巻いて挑んでいる市場に対して、

 

「(何もないから)売れるだろう」

「(足りてないから)売れるだろう」

「(発展してないから)売れるだろう」

「(質が高いから)売れるだろう」

 

という甘い感覚で商品は当然売れません。

 

よっぽど独占状態なのか、もしくは、ある程度認知度が高い商品なのか、ということがない限り、難しい!苦労します!

 

日本人より手間暇をかけて、そして、購入しても失敗する確率が高いアフリカは、新しいものを自分自らモルモットになって挑戦する!って思えるほどお金の余裕と気持ちの余裕がある人は少ない

そこを理解してどうこの市場を攻めるか。どう競合と渡り合えるようにするか。

 

私は彼らの購買行動を逆算して市場を知る努力が不可欠だと思う。同じように手間暇かけて、時間をかけて、慎重になって、お金を使って、時には臆病になって、競合に学んで、というプロセスは必須。

 

なので、日本人に喝!

自分の商品・サービスに自信があるからこそ、アフリカではそれを疑え。

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