初音ミク愛が引き起こす!?アフリカに日本のポップカルチャーが上陸か。

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どうも、園部です。

 

今回は、タンザニアで数学教師としてボランティア活動をしながら、初音ミクアフリカライブ実行委員会の委員長を務める、山口さんにお話をお伺いしてきました!

 

 

―――Twitterでアフリカでは珍しい取り組みをされているなと思ってDMするという形でご連絡させて頂き、急な依頼にも関わらずお引き受けください、ありがとうございます!

 

 

山口さん:いえいえ!本日はよろしくお願いします。

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―――早速ですが、いまのボランティア活動はどういった内容でしょうか?

 

 

山口さん:いまはモロゴロという地域の公立校で、中学1年生と高校生に数学を教えています。いま、こちらにきて1年3か月なので、残り9カ月くらいですね。

 

 

―――初音ミクライブ実行委員会の活動はどのようなことをされているのでしょうか?

 

 

山口さん:ボランティアの活動外として、放課後に生徒を集めてライブを行ったり、授業の題材に使ったり、グッズを作成したりしています。

 

 

初音ミクライブ実施を通して気付いた新しい日本の魅せ方

 

―――どれも気になりますが(笑)、まずは、ライブ活動はどういう形のものなのでしょうか?

 

 

山口さん:そもそも、初音ミクのファンメイドライブを行う文化がファンの間にはあって、いままでで上映できていない大陸はアフリカとオーストラリアだったんですね。タンザニアにボランティアにくることがきまり、日本からライブ映像を借りてきているので、それを使って生徒に向けてライブを行っています。めちゃくちゃ盛り上がりますよ!

 

※ライブ映像は新潟県長岡市でファンメイドライブを行っている団体「Fairy Project」(twitter@39FairyProject)からお借りしています

 

―――タンザニアの流行りの音楽とは違ったテイストですが、みんなめっちゃ踊っていますね。

 

 

山口さん:そうなんですよ。正直、『初音ミクってなんなんだ?この女の子が歌っているわけじゃなくてアニメだよね?』ってわかっていない人も多いです。それでも、これも日本の文化なんだ、なんか楽しい!って、感じてもらっていると思います。

 

 

―――日本ってこういう国だよって特に途上国に紹介するときにあまり題材としてポップカルチャーは選ばれないですもんね。

 

 

山口さん:まさにその通りなんです。日本の文化を伝えるときって折り紙とか富士山とか、着物とかやっぱり伝統的なものを紹介しますが、それは日本の先進国として成長している部分を見せる要素ではないと思うんです。

こういう新しい技術と文化の融合を伝えることは現地の方々にとってとても刺激的なことで重要だと思っています。

 

―――その考え方非常に面白いですね。確かに、日本には忍者とサムライいるの!?って本気で思っている人もいますもんね。

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学習教材に初音ミクを取り入れる!?

 

―――では、学校での活用方法もそのように文化を教えるということなのでしょうか?

 

 

山口さん:それも行っています。それとは別に、数学を教えるときに、文章問題に活用したりしていますね。

 

 

―――なるほど!日本の教育でもユーモアを取り入れ始めているといったような感じですね。生徒さんたちにとっては身近な存在になってきているわけですね。

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山口さん:そうかもしれません。(笑)教育論とまでは言いませんが、なにかを学ぶときに身近さや実用性だけでなく、感動体験が乗っているというのも重要だと感じています。

飽きっぽい子も多いので、まず初音ミクというものに興味をもつことで、それを通して問題を解くこと、学ぶことにも興味を持ってもらえるんじゃないかと思って活用しています。

 

 

―――その考え方はアフリカにも合いそうです。モチベーションは常識的なものではないですからね。

 

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※初音ミクについて紹介した授業。海外展開も盛んに行われている初音ミクは、異文化や先進国を学ぶ題材として最適だと感じる、とのこと。

 

 

自分の文化を誇りに思うきっかけを与えるということ

 

―――最後にグッズの作成についてですが、これはどのようにアフリカと関わっているのでしょうか?

 

 

山口さん:実はグッズ制作が、一番活発に活動している分野かもしれません。Twitterで日々活動の報告をしているのですが、それを見た初音ミクファンの方々がどんどん力を貸してくれているんです。

そうした協力のおかげで、アフリカ版初音ミクのイラストや、アフリカ柄を使った衣装の作成や、さらには現地語であるスワヒリ語でアフリカをイメージして作った楽曲となって形に残るまでになりました。

 

協力してくれる方々には本当に感謝の言葉がないです。

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※アフリカを紹介するための漫画を制作。初音ミクというキャラクターを通すことによって、今までアフリカに興味がなかった層にもアプローチできればと思っている。漫画製作はNoci(twitter@nocicy)。『建築家が見たマンガの世界 「よつばと! ・ジョジョの奇妙な冒険・ヱヴァンゲリヲン新劇場版・ペルソナ4 の経済編」』のイラストを担当した。

 

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※アフリカを感じさせるカラーリングで初音ミクをアレンジしたイラストで、描いたのはアメリカ人のイラストレータRazzyRu(twitter@RazzyRu573)。

 

「Wild Flower」music by くすのせ

スワヒリ語版 https://t.co/AKcWVrBUqQ

日本語版 https://www.youtube.com/watch?v=ypo4PKSFEa0

 

―――皆さん無償で力を貸してくれているんですよね?それは確かに、初音ミクというコンテンツの原動力の凄さですね。でも、実際そういった創作活動が、アフリカ側になにかの影響を与えたりするんでしょうか?音楽はなんとなくわかりますが。

 

 

山口さん:例えばこの編みぐるみ人形なのですが。

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※製作者シコンス(twitter@shiconshu)

 

 

 

山口さん:この髪型のところがドレッドヘアーになっているんです。もちろん、アフリカ女性の髪形をイメージしていて、この髪留めもアフリカ柄をイメージしています。

 

 

―――そうですね。それに一体どんな意味が・・・?

 

 

山口さん:少し飛躍した話になるかもしれませんが、文化って外から評価されてその価値を認識することって多いと思います。

ハワイのフラダンスも現地では風化しかけていた文化だったのに、日本で流行って本場を習いに行こうなんていうから、ハワイの人たちも『これ意外とクールだな。』みたいに再認識できた結果、伝統として大切にされるようになったという経緯があるんです。

 

だから、こうして初音ミクっていう新しいものが、アフリカの文化と掛け合わせることで現地の人たちも、可愛い髪型だな、とかやっぱりこの柄いいなって思うことを通じて自分たちの文化の価値を再発見できると考えているんです。

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―――深いです。純粋に、誇らしくなったり嬉しい気持ちにはなったりしますよね。そこにリスペクトを感じるからだと思います。現地の材料でグッズを作ることもあるのでしょうか?

 

 

山口さん:実はアメリカ人で衣装をデザインしてくれるという人がいて、僕が現地で調達可能な材料と職人さんに技術的なことも聞いて、これならタンザニアでも作れる! というものができたんです!

・・・まあ、日本で作ったもらったサンプルと、可能な範囲で出来上がったタンザニア産のものと、見比べてみてください。

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日本で作ったもらったサンプル

 

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現地の方が、サンプルと同じように作れる!と言って出来上がったもの

 

 

―――・・・努力は感じます!

 

 

山口さん:そうなんですよね(笑)なるほど~って気持ちに僕もなりました。「こんな感じで作って」と言ったら、こんな感じになってきました(笑)。

僕としては、細部のこだわりを見てなるほどこういう風に縫ったらいいのか! とか、そういうところを学んで貰いたいと思っていたのですが、それは全然届かず。

こういうところに、タンザニアの課題を感じますね、向上心のなさというか。

 

 

―――仰る通りですね。でも、だからこそ、それが好きだからいいものを作れるように上達したいとかそういう新しいモチベーションを、きっと山口さんは提示できているのだと思います。

 

 

山口さん:そうだと嬉しいです。でも、職人が全く何も学ばなかったわけではないみたいなんですね。というのは、この前お店をのぞいてみたら、こういう感じでアレンジした服を売っていたんです。

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山口さん:初音ミクの衣装ですから、言ってみたらコスプレ衣装みたいなものです。それをそのまま作る技術はないし、ニーズもないんだけど、だったら自分たちでできる技術の範囲で再現して、実際のニーズに合致する商品にして売り出そうとしたわけです。新しく何かを学ぶ意欲は薄いけれども、今あるもので何とかする能力はあるんだなっと、タンザニア人の力を発見できました。そして結果として、タンザニアの技術向上に初音ミクが貢献しているというのが面白い(笑)

 

 

―――なるほど、たしかにタンザニアで生活してみて、現地の人たちは今あるもので工夫する能力があるように感じますね。是非、今後も頑張ってください!なにか一緒にイベントとかしたいですね。

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最後に

 

本編とは少し話が逸れるため割愛しましたが、山口さん個人として、初音ミクのファンになって以来、初音ミクの運営会社で働くことを夢みて、教育事業を伸ばせる人材になるために大学に入り直し教員免許を取得し、さらに海外でも初音ミクを普及させていく能力を身につけるためにこうしてボランティア活動に応募し従事しているというめちゃくちゃ強烈なモチベーションでアフリカにきています。逆に珍しすぎてありでしかないし、絶対に勝てる気がしないですね。

 

山口さんは今後も初音ミクの普及活動、教育活動を続けていく予定です。

山口さんの活動はTwitterの初音ミクアフリカライブ実行委員会で発信されていますので、是非フォローしてみてください。

また、今までの活動状況やアフリカについて情報発信をする目的の同人誌(個人出版の本)が下記のURLから通販で購入可能。[https://nocicy.booth.pm/]。

興味を持たれた方、是非ともご支援よろしくお願いします!

 

© Crypton Future Media, INC. www.piapro.net >miku14 (3)

 

 

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