タンザニアのおすすめ隠れ観光名所 – キルワ旅行記

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4月初旬、我々はタンザニアの首都ダルエスサラームから300kmほど南に位置するキルワ遺跡を訪れました。タンザニアにおける観光といえばサファリやキリマンジャロ山、ザンジバル島が有名ですが、今回はまだあまり観光地化されていないものの、観光資源溢れるおすすめの観光スポット、キルワ島を紹介致します。

キルワ旅行記一日目

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タンザニアの国土は94万km²で日本の約2.5倍もあるので、左図では近く見えるダルエスサラームからキルワへの移動も、実際には車で約5時間以上掛かりました。

道の駅のような場所で朝食を食べたり、移動中の牛の群れに遭遇したり、
Kilwa Animal

と、なかなか楽しい道中だったのですが、後半になると次回以降の移動におけるセスナの使用が真剣に検討され始めました笑

Kilwa Masokoでの宿はMwangaza Hideawayです。ここを拠点にして周囲の島を訪れます。
Mwangaza Hideaway - トリップアドバイザー

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ロッジで昼食を取り、島へ向かいます。
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船着き場へは徒歩5分ほどで到着しました。
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天気には恵まれましたが、この晴天が後に体力を奪っていきます…。

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島の北部にある遺跡が見えてきました。

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キルワ島は「帆船の寄航に適した入江を擁するインド洋に面した島」という地政学的に重要な特徴があります。それ故に、東アフリカのみならず、アラブやインド、さらには中国の影響も受けており、その歴史において、様々な文化や経済、政治がこの島で入り交じることになりました。UNESCOの世界遺産にも登録されている遺跡群を身近に感じながら、この東アフリカの小さな島の栄枯盛衰や、数百年前にこの島で営まれていた人々の生活に思いを馳せるという貴重な体験に期待が膨らみます。

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島に着き、早速現地ガイドの案内を伴って散策を始めます。

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この地域は古くからインド洋へのアクセスを利用したアラブ、インド、中国との交易において重要な役割を果たしており、13世紀から14世紀に隆盛を極めます。1331年から1332年には著名なベルベル人旅行家であるイブン・バットゥータがキルワ島を訪れ、「世界で最も美しい島」とこの島を描写しています。

Gereza, Kilwa’s fort
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キルワ島は特に13世紀から16世紀の間のインド洋交易において大きな役割を果たします。その当時は内陸部で産出される金や象牙と、銀やカーネリアン、香料やペルシャ陶器、中国陶器が交換されていました。11世紀から14世紀にはキルワ島独自の通貨を発行するに至りますが、16世紀にポルトガルが島内に要塞を築き、この地域は衰亡へと向かっていきます。

グレートモスク
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このような保存状態の良いモスクも存在します。グレートモスクは10世紀に建立され、東アフリカ海岸に残存する最古のモスクです。またイスラーム建築においてSehanと呼ばれる中庭を持たないことも、この時代のこの地域のモスクとしては際立った特徴であるようです。

道端で売られている干物
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キルワ島は無人島ではなく、島に暮らす人々がおり、遺跡跡でイスラームの聖典であるクルアーンを読んでいる生徒がいたり、養鶏を営む人がいたり、漁をする人がいたりと、現在においてもここに住む人々の生活が存在しています。キルワ島は先述の通りUNESCOの世界遺産に登録されており、美しい自然や遺跡などがあり、観光にも適した場所なのですが、ほとんど観光地化されていないため、我々以外に観光客はいませんでした。そのため観光客相手に商売をしている人は島内にはほぼおらず、宿泊施設も見当たりませんでした。未だ観光地化されていない、豊富な観光資源を持つ場所に訪れることができるというのもタンザニア旅行の醍醐味なのかもしれません。

マングローブ林
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島の散策を終えて、再びモーターボートに乗って帰って来た我々の目に飛び込んできたのが上のマングローブ林です。昼頃に出発した際には潮は満ちておらず、砂の上を歩いて来たわけですが、夕方には深いところでは膝上まで水が迫ってくる難所と化していました。ぬかるみに嵌りビーチサンダルを海底に持っていかれる人、裸足で挑み枝や石に皮膚を傷付けられる人、海水に満ちたマングローブ林での行進に心躍らせる人など、様々な日本人がいる中で、あり得ない速さで先頭を進んでいく現地ガイドが印象的でした。

Jangwani Beach
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島のJangwani Beachも大潮時には水が満ちるようです。

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島内での散策時には強い日差しで我々の体力を奪った太陽が、今度は美しい夕焼けに姿を変えて我々を癒やしてくれます。美しい風景を背景に、美味しい食事を囲み、参加者達とアフリカ諸国のビジネスや文化について語り合います。持ち寄りの美味しいお酒あり、天文学マニアによる満天の星空の解説講座あり、一部の参加者のぶっちゃけトークあり。解散となったのは日付が変わる直前でした。

キルワ旅行記二日目

二日目はモーターボードで40分ほど移動し、Songo Mnara島へ向かいます。Kilwa Kiswani同様にSongo Mnaraも世界遺産に登録されており、UNESCOによると島内にはサンゴや木材から構成される建築物があり、5つのモスクや宮殿、33の住居跡があるようです。現地ガイドの案内で、島内へと入っていきます。

場所は異なりますが、前日同様、海水に満ちたマングローブ林を通り遺跡へ。
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このような道を10分ほど、進んでいきます。

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Sultan’s Palaceへと続く道とバオバブの木
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Sultan’s Palace手前のバオバブの木が連なる道は我々にとっては非常に幻想的に映り、参加者のテンションが最も上がった場所の一つがこちらです。

Sultan’s Palace
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Kilwa KiswaniとSongo Mnaraの遺跡は、保存状態の悪化から危機遺産リストにリストされていたのですが、2014年に状態が一定以上まで回復したということを理由に危機遺産リストからは除外されました。

実際Sultan’s Palaceや他の建造物においても、補修されている部分が何箇所もありました。観光地化されておらず、遺跡そのものからの収益が限られている中での継続的な補修作業は簡単なものではありませんが、Kilwa KiswaniとSongo Mnaraの遺跡をより良い状態で保存しようというUNESCOと現地人の意思が伺えます。

Sultan’s Palaceを後にした我々はロッジへ戻り、最後に地元のフィッシュマーケットに寄ってからダル・エス・サラームへの帰路についたのでした。

終わりに

Kilwa KiswaniとSongo Mnaraは東アフリカの現地文化のみならず、その歴史の中で交わることとなったアラブやヨーロッパ、中国の影響も感じることのできる魅力的な地域でした。まだまだ観光地化されていないので、ザンジバル島やキリマンジャロ山ほど簡単に観光情報が得られるわけではありませんが、近くに飛行場もあり、ダル・エス・サラームからでも車で数時間で着きますので、タンザニアにお越しの際は一考の価値がある隠れ観光名所です。

お読み頂きありがとうございました。

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