インターン姫野の突撃インタビュー!第7回: タンザニアの政治中核を握っていた、現駐日タンザニア大使に壮大な政治家人生を聞かせて貰った。(後編)

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日本とタンザニアの関係性とは?

姫野:日本駐在ではどんなところがいいと感じますか?

Chikawe:日本での滞在のいいところは何個かありますね。一つ目は、セキュリティーです。とても安全です。これほど安全なのは他にないです。二つ目は、他人から邪魔されることがないことです。他の人はもしかして私の事を嫌いかもしれませんが、私の事を邪魔をすることはしないです。他の国では、それをしてくる国もあります。そして、全体的にとても居心地がいいです。

 

姫野:確かに、日本の安全性の高さは他の国ではあまりないですからね。次の質問なのですが、Chikawe氏は現在のタンザニアの経済をどうみますか?

 

Chikawe:現在、タンザニアはいい方向に向っていると思います。ですが、一つ問題を挙げるとすると、毎回新しい大統領が就任すると彼らは前の大統領が進めていたことを忘れて、また新しいことをやり始めます。ですが、今はタンザニアには“VISION2025“というものがあり、それを元に何事も進めているので、大統領がこれから変わる度に、ポリシーが劇的に変わることがないようにしています。

 

姫野:”VISION2025“はオンラインに乗っているものですよね。後日、拝見してみます。ところで、現在のタンザニアと日本の関係をどう思いますか?

 

Chikawe:現在の両国の関係はとても良いと思います。1996年に日本はタンザニアに大使館を開きました。タンザニアは1970年に日本に大使館を開きました。なので、私たちは長く関係を持っています。この関係の発端は、当時大統領だったNyerereです。詳しいことはわからないのですが、彼は日本をとても好んでいて、日本も彼を気に入っていました。それからの、両国の関係は良いです。

 

姫野:そうなんですね。では、なぜ両国の関係は良いと思われるのですか?日本がタンザニアに投資しているからですか?

 

Chikawe:それは違います。日本がタンザニアに投資した事例は数えるほどしかありません。1997年から、特に日本の大企業がタンザニアに投資した事例は二つしかありません。一つは、松下電気の乾電池の工場です。もう一つは、ここ最近なのですが住友がアルーシャという地域で蚊よけネットを作っています。この二つが日本の大企業がタンザニアに投資した例です。このまだ少ない日本のタンザニアに対する投資の数を上げるのが私の仕事です。日本はまだ技術協力に力を入れていますが、それ以外に投資にも力を入れて欲しいのが私の本音です。

 

姫野:もっとたくさんあるかと思っていました。企業が投資をしない理由は、何が原因だと思いますか?

 

Chikawe:まずタンザニアは天然資源の多さではアフリカで一番を争う国だと思います。なのになぜまだ躊躇っているかというと、リスクの大きさが問題だと思います。例えば、技術協力でJICA出資の事業の場合たくさんの企業が来ます。ですが、自社だけでタンザニアに来て投資するのは、資金面でリスクが大きいため、躊躇するのだと思います。

 

姫野:ですが、僕が思うに今、タンザニアでは大企業ではないですが、中小企業や企業家がビジネスをしてると思います。

 

Chikawe:はい。タンザニアでは日本からの中小企業が来ています。一つの例を挙げると“マルボルワ”という日本企業があります。その企業はタンザニアのドドマという地域でスイートポテトを乾燥させて、乾燥したものをタンザニアから日本に輸出していました。この間、久しぶりにそのマルボルワの方に会ってみると、彼は今スイートポテト以外にもマンゴーなどのフルーツをドライフルーツにして日本に輸出してるとのことでした。

そして、新しく10工場をタンザニアに建てるとのことでした。この彼は、タンザニアでの投資に自信を持っている人たちの一人です。彼もタンザニアの豊かな資源に目をつけてここまで大きくなったのだと思います。このように投資に自信を持ってる企業または個人を増やしていきたいです。

 

姫野:そうですね。個人的にまだアフリカが今どのようなものなのかを知らない人が多いと思います。多分、僕がアフリカのことをどう思うか日本にいる人に聞くと、古いアフリカのステレオタイプが出てくると思います。まだ、何もない砂漠やサファリのイメージが。なので、そのアフリカは貧しいというイメージのせいでアフリカへの出資をためらうのではないかと思います。僕も実際にタンザニアに来る前までは、そのイメージが強く、ビシネスアイデアもどちらかというとBOP向けだったと思います。

 

Chikawe:私もそれが一つの原因だと思います。日本のメディアが見せるアフリカのイメージというのがそのサファリのイメージが多く。発展していないと連想させているのだと思います。今、鉄平くんも言いましたが、やはりこれを正す一番の方法が実際にアフリカに来てみることです。実際に見ると、アフリカが急速に発展しており、色々なビジネスチャンスがあることが分かります。その他にも、アフリカにコネクションをもたせることが日本企業の進出を推進すると思います。

 

姫野:そうですよね。僕もよりたくさんの方々にタンザニア、またはアフリカに来て、どれくらい発展しているのか見ていただきたいです。実際、本当に僕はタンザニアに来た際、ダルがとても発展して、お金が回っているのに驚きました。コネクションを持つと言われましたが、具体的にどうすればいいかアドバイスはありますか?

 

Chikawe:例えば、アベイニシアティブです。アベイニシアティブで、日本に行ったタンザニア人がタンザニアに戻って来た際、インターンしていた会社が彼を軸にする。そうすると、信用できる人がタンザニアにでき、ビジネスを始める。

 

姫野:なるほど。アベイニシアティブには、そんな思想が含まれていたのですね。人材の育成もできて、投資を持ってくる可能性もある、とてもいいプロジェクトですね。

 

タンザニアの変化

姫野:次の質問です。Chikawe氏はダルエスサラーム出身とのことですが、どのように環境に変化を感じますか?

 

Chikawe:私が育った頃はダルはとても安全でした。よく家の中が暑く、外で寝ていたほどです。

 

姫野:外で寝られるほどですか。では、今は昔ほど安全ではないと思いますか?

 

Chikawe:そうですね。今は、それほどではないと思います。理由は二つあって、一つは経済的な原因、そして二つ目が文化的な原因だと思います。最近の若い子は、海外の犯罪映画やそのようなものを見ながら育ちます。それらは、私たちにとても強い影響力を持っています。それだけが理由だとは言いませんが、それらに影響を受けて、犯罪を起こす人がいると思います。

 

姫野:確かに、僕もギャング映画などには憧れるところはあります。ところで、話が変わるのですが、Chikawe氏の生きていく上で、一番大切にしていることは何ですか?

 

Chikawe:私は、一度もお金の豊かさに信じたことがありません。私は、友達がたくさんいます。どこに行ってもたくさんの友達がいます。それを私は人生の豊かさだと思います。私は、お金持ちではありません。家族を養えっていけるほどはあります。それで私は十分だと思います。この考えのおかげで私は賄賂に絡んだことはありません。あと、私はキリスト教なので、その教えも重んじています。

 

姫野:友人関係から得る豊かさですか。確かに、今日会ってから、色々な人に話しかけられています。どれも親しそうに見えました。最後の質問です。Chikawe氏の今後の目標は何ですか?

 

Chikawe:もちろん、より多くの日本の方や企業にタンザニアに来てもらうことです。また、日本のテクノロジーも持っていきたいです。それは援助ではなく来て欲しいです。私は個人的に援助はあまり好きではないですし、信じてもいません。

なので、ビジネスを通して持ってきたいです。ビジネスマンと援助団体の違いは、渡すだけではなく、ビジネスマンは彼らのお金に対する信念があります。

 

姫野:僕も同じ考えです。援助は解決手段ではないと個人的に思います。お金を国の中で回すことが一番発展にはいいのかなと思います。これでインタビューは終わりです。どうもありがとうございました。

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インタビューを終えて。

今回も、長らくお読みいただきありがとうございました。Chikawe氏はとても話しやすい方でした。ザンジバルに、父とChikawe氏と行ったのですが、どこにも行っても色々な方が話してきました。本当に、言われたようにどこにでも友達がいるのだなと思いました。これからの、Chikawe氏の活躍を応援していきます。Chikawe氏、頑張ってください!

 

 

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